バケーション通信2015年 7月
【みちくさ日和コラム】
いよいよ夏本番がやってきます。食欲が落ちたり、冷たいものばかり食べてしまったり・・・と、
この時期からは夏バテが心配になってきますが、暑さに負けずに楽しみましょう~♪
斯く言う私も、調理人という仕事柄、キッチンにいる間は水をガブ飲み。
コンロの前はもっと暑いので、「夏は台所に立ちたくないわー」という主婦の方の気持ちがよくわかります。朝ごはんを作るときから、汗だく・・・ですもんね。
仕事なら、と張り切りますが、疲れて帰ってきた時は包丁も握りたくない・・・。
そして、朝もできるだけ‘楽’したい、と思ってしまうのが本心です。
こんなことを言うと「食を大切に!なんていっているのに?!」と怒られてしまいますね。
では、どんな風に‘楽’をしながら食を大切にしよう??
私のその答えは時短です。【時間を短縮して料理する】。
これが出来れば、ちょっとした合間に手作りが出来ますよね。
もちろん、時には外食やお惣菜に頼っても良い、と思うのです。そればっかりにならないために・・・、と考えてみるのはいかがでしょう。
私は朝、主人のお弁当を作るようにしています。以前は主人の「外でみんなと食べるからいいよ。」とか「暑いから(腐ると困るから)お弁当を買って食べるよ。」という言葉に甘えて作らずにいました。
しかし、「お昼何食べたの?」と聞くと、「沖縄そば」「うちなー弁当」。
これはまだいいとして、「おにぎり」「コンビニのチキン」はたまた「カップラーメン」との答えが続き唖然。
「暑いときは汁ものが欲しくなるんだよね~だからカップラーメン!」
だそうです。確かに汗をかくと、塩気が濃いものが食べたくなりますが、でもこれじゃダメですよね。
「身体に良いものを食べなさい」と言うのは簡単です。
でもそれを言うなら私が弁当を作らねば!と始まった時短弁当作り。
かわいいキャラ弁が流行っていて、みなさんが手の込んだお弁当を作っているのを見てすごいな~、と思いつつ、
早起きが苦手な私は20分で作って・詰めて・片付ける弁当を毎朝目指します(笑)。
ポイントはお料理を計算すること。
「えっ??」って思われるかもしれませんが、【料理は算数】なんて言われることもあるのですよ。
といっても、ここでは足し算や引き算ではなく、順番を計算することです。
1つのフライパンでおかずを全て仕上げるためには、何から調理をスタートしたら良いかを考えます。
例えば、この日のメニューは豚肉の生姜焼きとしましょう。
彩りを考えて、そこに黄色の卵焼き・緑色のピーマン炒め・赤色のミニトマトを入れますよ。
使う道具はフライパンとさえばしとミニまな板と包丁にカップ。
朝食のベーコンエッグも一緒に作ります♪
では、スタート!
①まずはお弁当箱にご飯を詰めます。卵はカップに割って塩・コショウを入れて混ぜます。
②フライパンに油をひき、ベーコンと目玉焼きを焼き始めます。(朝ごはん用)
③その間、ピーマンを細切りにしてから、目玉焼きの横で炒めます。
④ベーコンと目玉焼きが焼けたらお皿に取りだし、空いたスペースで卵焼きを焼き始めます。
⑤卵焼きは端において中まで火を通します。ピーマンは塩・コショウで味付けしてお弁当に詰めます。
⑥ミニトマトは半分にカット。焼けた卵焼きも食べやすく切って、お弁当に詰めます。
⑦空いたフライパンに少しの油を足し、豚肉を広げて焼きます。その上でショウガをすりおろします。
⑧肉の色が変わってきたら、酒・みりん・しょうゆを1:1:1で加え、味が絡むまで焼きます。
⑨味を調えてお弁当に詰めたら完成。使った道具を洗って、完了!
いかがでしょうか。イメージ、できましたか??
大切なのはタレのような味付けがあるものは最後に作るか、端で作ること。
こうすると、フライパンを変えたり洗ったりする手間を省いて調理が進められますよ。
これからの時期、お弁当の食中毒にも注意が必要です。
お弁当に入れるものはしっかり加熱し、水気があるものは避け、冷めてから蓋をしましょうね!